CIANA

マッサージ情報関連サイト「シアナ」

MAIL MAGAZINE

記事&ニュース

治療家のための“伝わる”英語勉強法2 第6回 目標に合わせた効率的な学習を!
2018.11.20

今回からは、治療家に必要な英語の勉強法について書かせていただきます。


英語を勉強するうえでまず初めにすべきことは、目標設定と勉強の計画です。

・何のために英語が必要なのか?
・どの程度の英語力が必要なのか?
・現在の自分の英語力は?

ただ漠然と英語を使えるようになりたいというだけでなく、これらをまずはっきりさせることがとても重要です。

英語を勉強する目的は以下のように、人によってさまざまです。

1. 日本国内で外国人の患者さんを呼び込み、対応できる英語力を身につける
2. 外国で個人事業主として働く
3. 外国で雇われて働く
4. 英語のセミナーに参加できるようになる
5. 英語でセミナーが開催できるようになる
6. スポーツ選手とトレーナー契約を結び、通訳もできるようになる
7. 英語の論文が読めるようになる

これらの目的ごとにすべて、要求される英語レベルが違うので、勉強の仕方も変わってきます。

例えば私の場合、④⑤が最終的な目標であり、⑦はあまり重要視していません。また、すでに選手と契約しているので⑥の目標は達成しているものの、インタビューなどの通訳をする自信はまだありません。

ですので、私は難解な英文のリーディングを時間をかけて勉強する必要はなく、より実践的なスピーキングとリスニングを繰り返し勉強しています。具体的には、インターネットでいろいろなスポーツ選手のインタビュー動画を検索して、何といっているか聞くトレーニングをしたり、日本語で何というのか瞬時に通訳するトレーニングをしています。

最近はYoutubeで英語の字幕を設定して動画を観ることができ、英語を学習するうえでとてもよいサポートになります。また、以前の連載でご紹介した『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング 』も初期の通訳トレーニングとして最適です。

学生などの時間が十分にあるときならいいのですが、働きながら英語を勉強する場合、どうしても一日の中で勉強できる時間は限られてくるので、なるべく効率がよく、実践的な内容を重視して勉強していくべきだと私は思います。

例えば、ただ単語を覚えるという時間のかかる勉強をやめて、動画の中から分からない単語を覚えていくという勉強に変えたほうが圧倒的に効率よく、必要な単語を覚えることができます。

通訳をする必要のないスポーツトレーナーの場合、ほとんどのケースでそこまで高い英語力は要求されません。というのも、私は今までいろいろな国で活躍する日本人トレーナーと会ってきましたが、ほとんどが日常会話程度、もしくはそれ以下の英語力の方でした。

日本人トレーナーが海外に進出するパターンとして、次の3つが考えられます。

1. 日本人選手と契約し、海外に帯同する
2. 外国の大学などを卒業し、そのまま現地で働く
3. 外国人選手と直接契約する

最近では、多くの日本人トレーナーが①のパターンで海外に出ています。そこで技術を評価されて③に至るケースが、メジャーリーグやヨーロッパのサッカーではとても多いです。英語力はもちろん高いに越したことはないのですが、選手が重要視しているのはあくまでも技術ということが分かります。

あくまでも英語は思っていることを伝え、相手のいいたいことを理解するための手段なので、正しいネイティブのような発音は必要なく、文法が間違っていても全く問題ありません。

それよりも、いかに必要な部分と必要のない部分を決めて、効率よく勉強していくかが大切です。

日本に住んでいて、一人で行う勉強でもいろいろな勉強法があり、十分に英語力アップは可能です。次回の記事では、その勉強方法を具体的にご紹介します。

 

プロフィール

斎藤大介(さいとう・だいすけ)
1985年、群馬県生まれ。高校卒業後、柔道整復師、鍼灸師、あん摩指圧マッサージ師の資格を取得。2010年、ファイテン株式会社に入社し、企業のトレーナーとしてプロ野球選手、プロゴルファー、ビーチバレー、大学駅伝などの選手を担当。2014年に独立し渡豪。ゴルフの名門AnKゴルフアカデミーの専属トレーナーとして活動しながら、2015年8月にJAPANESE SPORTS MASSAGEをオーストラリア・ゴールドコーストに開業。2016年9月より全米女子ゴルフ協会(LPGA)のツアーに帯同。2018年5月現在、メジャーチャンピオン2名を含む6名の外国人選手と契約。