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徒手筋力検査を取り入れよう!
実践編③理学療法士が実践する股関節外転検査

2017.07.21


200枚以上のカラー写真を駆使し、徒手筋力検査の手順やよくみられる臨床症状を解説した『徒手筋力検査ビジュアルガイド』。本書の内容を踏まえて、理学療法士の間嶋幸絵氏、大塚淳平氏に、変形性膝関節症などの評価にも必ず用いる膝関節(実践編①実践編②)や股関節の徒手筋力検査(MMT)を実践してもらい、その手順と押さえておきたい代償動作について解説する。今回は股関節外転の検査。なお、検査は『徒手筋力検査ビジュアルガイド』に掲載している方法を用いている。

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2●表

筋力の評価(グレード)(『徒手筋力検査ビジュアルガイド』より)

 

●股関節外転検査 グレード2

患者を仰臥位にして、股関節を外転させる。検者は患者の外転筋を触知し、骨盤を固定する。外転時のベッドとの摩擦を軽減するために、患者の踵の下にタオルを敷くとよい。

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この代償動作をチェック!

外転筋群が弱い場合、患者は股関節を外旋して屈筋群を使うことで外転の動きを補助しようとする。検者は、患者が踵から動きを開始するように指示することで、それを防ぐ。

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股関節外転検査 グレード3

患者を側臥位にし、関節は伸展位とする。検者は骨盤を保持する。この状態から、患者は股関節を外転する。

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この代償動作をチェック!

患者が股関節を外転する際に、股関節を屈曲している場合、大腿筋膜張筋が作用している可能性がある(写真1)。また、体幹部が固定されていない場合でも代償動作が起きる(写真1、写真2)。

写真1

 

写真2

写真2

 

股関節外転検査 グレード4~6

開始肢位と固定方法はグレード3と同様。検者は大腿部外側の遠位に抵抗を加える。

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抵抗の際に気をつけたいこと

足部に抵抗を加えるとより大きな筋力が必要になる。評価しようとする筋の付着する末梢端に近い部分に抵抗を加えるのが基本(この場合、大腿部遠位)。

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次回の実践編④(最終回)では、股関節伸展の徒手筋力検査の手順と代償運動について紹介する。

12●hyoshi-2

ドイツで長く読み継がれている、徒手筋力検査ビジュアルガイド最新版の翻訳書。本書では、豊富なカラー写真を駆使し、前半で検査に必要な基礎知識を網羅。後半は、各筋に対応する臨床症状に加え、検査の実践例を解説している。検査に関するテスト問題と解答も収録しており、学習書としても活用できる。