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第3回 消化器系の不調に効くアロマオイルのブレンド

医道の日本社編集部

2016.12.22

書籍『マッサージ&アロマテラピー』より

3 消化器系の不調に効くアロマオイルのブレンド

Text:医道の日本社編集部


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年の瀬、年の初めには、ついつい食べ過ぎたり、飲み過ぎたりして、胃腸に負担をかけてしまいがちです。また、日頃から感じている不安や緊張がストレスとなり、便秘や下痢など、消化器系の症状として現れることも少なくありません。そんなときこそ、有効に活用したいのがアロマオイルです。効果のあるアロマオイルのブレンド法を書籍『マッサージ&アロマテラピー』から紹介します。

 

便秘に効果的なオイル

市販の便秘薬は、過敏性の下痢を生じやすく、長期にわたる使用により、腸内蠕動を緩慢にする可能性もあります。ここでは、腸の動きを活発にするために、温める作用のあるマッサージブレンドを取り上げます。

 

・ローズマリー

中世ヨーロッパでは、ローズマリーは強力な抗生物質として認識され、ペスト予防のために病院などでいぶして蒸して使用されていました。
オイルには、気分をすっきりさせる働きがあり、無気力や疲労、神経性の緊張に効果があると考えられています。また、伝統的に中枢神経系の症状にも用いられ、消化作用や肝臓、胆のうに優れた強壮作用をもたらします。消化不良や便秘のほか、食欲がないときにも役立ち、腹部の膨満感にも効果的です。

 

・ブラックペッパー

熟した黒こしょうを乾燥させてから砕き、水蒸気留にかけると精油が抽出されます。
ピリッとした香りは心を刺激し、精神を高揚させて、元気づける作用があります。また、マッサージ用のブレンドオイルに配合して使用することで、腹痛や便秘、胃痛、消化不良、食欲不振、吐き気、下痢、胸やけなどを改善するように働きかけます。

 

ブレンドオイルの使い方

用意するものは以下の通りです。

・ローズマリー 3滴
・マジョラム 3滴
・フェンネル 3滴
・ブラックペッパー 1滴
・スイートアーモンド油 大さじ3

 

精油をブレンドして、スイートアーモンド油(植物油)と調合します。このマッサージブレンドを下腹部に塗り、時計回りにマッサージします。腰と背部にも、このオイルを用いて、マッサージを行います。

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下痢に効果的なオイル

 不安やストレスにより、お腹を下したときには、このマッサージブレンドをお試しください。

 

・ラベンダー

他の精油との相性がよく、ほとんどすべてのオイルとブレンドすることができるラベンダーオイル。ある研究では、ラベンダーオイルの成分の1つであるリナロールが、ストレスなどにより増加する好中球の数値レベルを、減らすことが確認されています。心と身体に「安定・鎮静・癒し」をもたらす精油です。

 

・カモミール

カモミールの精油は感染症によい働きがあるほか、慢性の関節痛炎から一過性の大腸炎や下痢を含める、炎症症状を伴う幅広い疾患に用いることができます。ストレス性の緊張や不眠症、不安感、恐れ、怒りなどにも効果的です。カモミールはハーブティーとしても親しまれていますが、抗炎症や抗アレルギー作用のほか、精神的な癒し、鎮痛作用が期待できます。精油を外用し、ハーブティーを内用することで相乗的に効果を高めることができます。

 

・ネロリ

ネロリの精油には、精神を高揚させ、安心感をもたらす穏やかな作用があり、これは反射的な行動を抑える作用につながると考えられています。血行不良や動悸、消化不良、下痢(特に不安が原因である場合)などの消化器系や循環器系のさまざまな問題への効果が期待できます。

 

ブレンドオイルの使い方

用意するものは以下の通りです。

・ラベンダー 3滴
・カモミール(ローマン) 3滴
・ジンジャー 3滴
・ネロリ 1滴
・スイートアーモンド油 大さじ3

 

精油をブレンドし、スイートアーモンド油(植物油)に調合します。下腹部と背中に優しくマッサージしながら塗布してください。

 

消化不良に効果的なオイル

・クラリセージ

クラリセージの精油には、身体を温める作用や筋肉の緊張をやわらげる作用、さらに鎮痙作用があります。マッサージ用のブレンドオイルや湿布に用いると、便秘や腸内ガスのような消化器系の不調によい働きをもたらします。

 

ブレンドオイルの使い方

鎮痛作用のある湿布の使い方を紹介します。

用意するものは以下の通りです。

・クラリセージ 3滴
・コリアンダー 3滴
・ジンジャー 3滴
・ブラックペッパー 1滴

 

1.精油をブレンドして、125ml(1/2カップ)の熱い湯に加えます。

2.この中に、おしぼりなどを浸して、適度に絞ります(熱湯でやけどしそうであれば、厚めのゴム手袋などを使う)。

3.おしぼりを上腹部の胃のあたりにのせる(やけどしないように、おしぼりの温度を確認してください)。

4.おしぼりの上にラップをかぶせて、その上に温パックを載せて、適温をキープします。

 

マッサージ&アロマテラピー』では、厳選した30種類の精油の特徴とあわせて、「運動器系の不調に」「心と感情に」「女性の健康を守る」などのテーマに応じた目的別のアロマブレンドを紹介しています。

アロマオイルの特徴を押さえるとともに、精油の力を最大限に引き出す部位ごとおよび全身のマッサージテクニックや、セルフケアもカラー写真で解説しており、治療家にも役立つ1冊となっています。

精油の使用上の注意や禁忌事項については、書籍の中に詳しく掲載していますので、精油の取扱に際してはそちらを必ず確認ください。

 

 ☆こちらの書籍はAmazonにてご購入できます。

マッサージ&アロマテラピー』

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第1回の記事はこちら『頭痛と眼精疲労に効くアロマオイルのブレンド

第2回の記事はこちら『免疫力の回復や風邪の症状に効くアロマオイルのブレンド