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デスクワークを立ち仕事にして健康に ―話題のスタンディングデスクを使ってみよう―
2016.10.19


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スタンディングデスクとは

事務職や文筆を仕事としている方は、「デスクワーカー」と呼ばれ、営業職や体を動かす仕事と比べて、机に向かって作業に打ち込むことが多い。デスクワークと聞くと、どのようなことを思い浮かべるだろうか。

「座りっぱなしで足が弱くなる」

「背中が丸まってくる」

「腰が痛い」

「お尻に痺れを感じる」

「座っているから眠くなる」

……など、どちらかというと、ネガティブな言葉を浮かべる人もいるだろう。

そんなデスクワークに対するイメージを払拭するかもしれない新しいアイテムがある。それが「スタンディングデスク」だ。スタンディングデスクは、通常のデスクより脚が長く、利用者が立った状態で使用する高さのあるデスクのことである。なかには高さ調節ができるものもあるので、身長や好みに合わせて選べる。今回の記事は、「デスク=チェアとセット」という概念は隅に置いて読んでもらいたい。

座り続けることが健康を害する?

実際に、長時間の座りっぱなしが引き起こす健康を害する事例がある。長く座ることで、血液は下肢に集中する。それにより血流が悪くなり、むくみが生じたり、疲労感が出やすかったりする。脳卒中のリスクを指摘する声もあり、「長時間のデスクワークは身体によくない」という意識は高まっているようだ。

それらを解消するために、座りながら簡単にできるボールエクササイズやトレーニングを実践している人もいるだろう。だが、気づけば作業に熱中してしまい、おざなりになってしまいがちだ。その点でも、立った状態でのデスクワークであれば、身体に自然な負荷を継続的にかけることができる。

また、立って作業することで眠気に襲われにくいこともメリットの一つだ。座り心地のよい椅子に座ると眠くなり、さらに脚を前に出して座るいわゆるだらけた姿勢になる傾向がある。スタンディングデスクを使えば、眠くなることもないので、集中力が高まり、気分をリフレッシュさせてくれる。

ただし、長時間の立ち仕事は、疲労感をもたらすこともあり、疲れてくると姿勢が崩れ、かかとや腓腹部に異常をきたし兼ねないので、その点では注意が必要である。特に、これまで座り仕事をしてきた人が、ある日、突然スタンディングデスクに挑戦すると「足が痛い」ということになる。そんなときは、クッション性のあるサンダルや中敷を使う、または100円ショップで販売しているクッション性のあるカーペットなどを敷くようにして、徐々に慣らしていくとよいだろう。外を歩き回って仕事をしてきた人と同じような達成感や心地よさを得られるかもしれない。これには不眠対策としての効果も期待できる。

日頃の習慣にすることが大切

高齢になると、自然と足腰が弱る。1日の座っている時間が長い人は身体や足腰に負荷をかけていないために、これを助長すると言っていい。もちろんスポーツジムに通っている、または適度に運動をしているという人はこれを遅らせることができるかもしれないが、はたして、どれくらいの時間を運動に費やしているだろうか。スポーツジムに通う人は、1回2~3時間のエクササイズを週2回、1週間で6時間の運動したことになるが、それで身体を動かすには十分と考えているかもしれない。

デスクワーカーが、オフィスでデスクに向かう時間は、1日の作業時間を6時間と計算しても、週5日勤務では30時間にもなる。この時間がほとんど座りっぱなしいうことになる。このほか、通勤の電車内や自宅での行動を考えても立っている時間というのは非常に短いことが分かる。

もちろんエクササイズは身体によいことだが、日常の生活習慣の大半を占めているデスクワークを「座って作業」から「立って作業」に変えるだけでも、運動不足解消にはかなり有効な手段といえる。しかし、あまりに張り切って、今度は「立ちっぱなしの作業」を続けてしまうと足腰に負担がかかりすぎてしまうので、適度に座って休憩をすることも必要となる。

導入例を見てみよう

スタンディングデスクは、海外では多く販売され、高さを固定したものから、電動昇降式(サンワダイレクト100-ERD002M)、ハンドルを回す手動式、脚が伸縮するタイプ(バウヒュッテBHD-70)とさまざまである。座っての使用と立っての使用と二通りの使用方法を想定したつくりにしているのだ。大手家具メーカーのIKEAでは、昇降式のデスクをラインナップに加えている。ちょうどよい高さは、手をキーボードに添えた際に肘が直角に曲がる程度とされている。デスクの上にパソコン台を置き、液晶画面を高くすることもできる。

スタンディングデスクの設置における利点は、椅子がないため、狭いスペースを作業場として活用できることだ。例えば、部屋のコーナーにL字型のデスクを設置し、そこで2人が作業をする場合、後ろに椅子を引いてもぶつからないように2人の座る位置は離さなければならない。しかし、スタンディングデスクでは椅子を引く必要がないため、互いにぶつかり合うことなく、肩と肩がぶつからない程度に離れさえすればよい。ほかにも、デスクに高さがあるので、デスクの下の見えないスペースに収納棚を置くなどの工夫ができるといった活用法がある。

オフィスのデスクをスタンディングデスクに変えてみることで、思わず「よっこらせ」と口にすることも減り、健康的な毎日を送ることができるかもしれない。