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【第2回】真向法体操を体験してみよう  自己流でうまくいかなかった人へ

真向法協会 小野将広

2016.07.26

マッサージ治療家にもおすすめの養生法

真向法体操を体験してみよう

第2回 自己流でうまくいかなかった人へ


第1回では真向法体操の由来と効果、そして公益社団法人真向法協会の小野将広氏による真向法第1体操のデモンストレーションを紹介した。

今回はさっそく、続きの第2体操から始めることにする。

 

真向法第2体操

 

第2体操の基本姿勢では、両脚をそろえて真っすぐに伸ばす。足首を手前に返し、膝が浮かないようにする。上体を真っすぐに立てる。

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静かに息を吐きながら、股関節を軸にして上体を前に傾ける。手は前に投げ出すようにする。できる人はつま先や踵をつかんでもよいが、手の力で無理に上体を引き寄せないようにする。また、背中を丸めたり、動作の途中で反動をつけたりしてはならない。

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このあと、必ず上体を起こして基本姿勢に戻る。ボートを漕ぐようなイメージで行うと、身体を大きく使うことができる。慣れてきたら、動作中に膝を浮かさないことと、足首を鋭角に立てることに注意しながら行う。ここまでの動きを1回として、10回繰り返して1セットとする。

 

脚を前に伸ばして真っすぐ座ることができない人は脚の後ろ側の筋肉が縮んで固くなっていると考えられるので、写真のような補導体操を毎日行い、少しずつ身体を柔軟にして、正しい姿勢がとれるようにしていくとよい。

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自己流にありがちな3つの間違い

 

本などで真向法体操を知って始めてみたものの、効果が感じられなかったり、かえって身体を痛めてしまったという人もいるかもしれない。そのような人にありがちな傾向として、小野氏は次の3つの間違いを指摘する。

 

1 好きな動きだけを行う

小野氏は、長井津氏の創始した真向法体操の4つの動きが80年以上、増えることも減ることもなく同じ形で教えられてきた意味を考えてみてほしいと強調する。

 

「真向法体操の4種類の動作すべてを行うことによって、股関節まわりの筋肉がまんべんなく引き伸ばされ、すべての方向の柔軟性がバランスよく向上します。普段の姿勢や身体の使い方によって、人それぞれに動かしやすい方向がありますが、これだけはできるからといって、自分の行いやすい動作だけを行っていると、かえって身体のゆがみやくせを強化してしまいます。むしろ苦手な動作を多めに行うようにしてください」

 

2 動かさない(上体を起こさない)

第1体操の項(第1回を参照)で解説したとおり、真向法体操では前屈したあと、必ず上体を起こして基本の姿勢に戻るよう指導している。

 

「よく見かけるストレッチの姿勢と似ているので、筋肉を引き伸ばすことだけに注意が向きがちですが、真向法体操では伸び縮みする動作のなかで筋肉を柔らかくしていきます。また、この上体を戻す動きをしっかり行わないと、背筋が伸びて姿勢が整う効果は得られません」

 

3 力む、反動をつける

これもよく見かけるストレッチと勘違いして起こる問題だが、より深く前屈しようとするあまり、不必要な力が入った状態で勢いをつけて動かしてしまう人もいる。

 

「股関節が全く動いていないにもかかわらず、上体を屈めて頭や手だけを前に出そうとする人がいますが、余計に頚や胸の前側を緊張させ、猫背を強化してしまうのでかえって逆効果です。まず真っすぐ座ること、そして無理のない範囲で、股関節を軸に動かすことを心がけてください」

 

真向法第3体操

 

上記の注意点を踏まえつつ、さらに第3体操も見てみよう。

第3体操の基本姿勢では、両脚を左右に開く。135~150度が理想だが、無理なく開けるところまででよい。第2体操と同じように、膝が浮かないように脚を伸ばし、足首を鋭角に立てる。上体を真っすぐに立てる。

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正面を見たまま、両手を前について腹から胸を床に近づけていく。必ず股関節を軸にして上体を倒すようにし、上半身だけの動きにならないよう注意する。

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できる場合は肘まで床について顔を床に近づけ、背中、特に肩甲骨まわりの筋肉の力を抜いてリラックスする。ただし上述のとおり、この姿勢をとること自体に無理がある場合は行わないようにする。

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このあと、必ず上体を起こして基本姿勢に戻る。慣れてきたら、上体を倒すのに伴って大腿部が回旋するのではなく、膝やつま先が上を向いた状態をキープするように注意しながら行う。ここまでの動きを1回として、10回繰り返して1セットとする。

 

脚を左右に開いて真っすぐ座ることができない人は、写真のように補導体操を毎日行い、正しい姿勢がとれるようにしていくとよい。

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次回は最終回として、真向法第4体操のデモンストレーションと、第1~第4体操全体の進め方などを紹介する。