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治療家のための”伝わる”英語勉強法 第5回
2016.08.08

治療家のための”伝わる”英語勉強法
第5回 リスニングを強化しよう!

文:斎藤大介(JAPANESE SPORTS MASSAGE)


「伝わる」英語勉強法 第4回写真キリヌキ

リスニングは治療家にとって最も重要な分野だと言えます。高校卒業後10年間英語環境なしの状態から勉強を始めた私の経験上、リスニングは英語学習の初めに行うよりは、ある程度の基礎(語彙力・頻出表現の理解・文法など)を勉強した上で始めたほうが確実に伸びます。

リスニングの勉強というと「聞き流しトレーニング」などをイメージされる方が多いと思いますが、教材が非常に充実していて通勤や通学中などでも一人で簡単に勉強できるので、英語の勉強として気軽に始めやすく人気の分野です。 

 

ただ、リスニングは短期集中のような勉強では上達しにくく、ある程度の『慣れ』が必要なので、上達までには継続的で合理的なトレーニングが必要になってきます。

以下、私が実際に行い、効果を感じたトレーニング方法を紹介します。

 

①教材選び

いろいろな教材が溢れているので、まずは自分のレベルにあったものを選択することが大切です。いきなり難しいものを選択するのではなく、あくまでもリスニングのトレーニングなので、ぱっと見てあまりにもわからない単語が多いものや、長文のものは初期の段階では避けましょう(教材はインターネットで買うよりも、書店に行って実際に見て買うことをお勧めします)。

 

②英文を聞いて書いてみる

まずは何も見ない状態で短めの英文を何度か聞いて、聞こえた通りに間違っていても良いので紙に書く。もし単語やスペルがわからなければ『音』として聞こえた通りにカタカナで書きましょう。

 

③英文を見ながら聞いて答え合わせ

英文を見ながら聞き、②で書いたものと答え合わせをする。その後、英文を見ながら音読→英文を見ずに聞く→英文を見ながら聞く、を何度か繰り返し覚えるまで行う。 

 

④オーバーラッピング

「over (上方に) wrap(包む)」という意味で、英語を聞きながら音声に合わせて同時に発音するトレーニングです。英文を見ながら行います。普通の音読とは違い、スピードや言葉のつながりを真似ることで英語独特のイントネーションや発音を自らの口に叩き込みます。なおリスニングは自分が発音できない言葉は聞き取れないと言われています。

 

⑤シャドウイング

「shadow (~の後ろをつける)」等の意味があり、英語を聞きながら音声を追いかけるように、ほんの少しだけ遅れて音読するトレーニングです。英文を見ずに行います。そして聞こえた音を正確に同じスピードで発音することが大事です。シャドウイングはオーバーラッピングよりも高度なトレーニングになるので、まずはオーバーラッピングができるようになってから行いましょう。

 

⑥ひたすら反復

再度②→③のチェックを行い、できなければ③~⑤を何度も繰り返し、完璧に覚えるまで行います。

 

これらのステップを繰り返して行くことによって確実にリスニング力が身につきます。最終的には生の英語を聞くために様々な分野のプロフェッショナルの話が数多く収録されているTED(https://www.ted.com/talks?language=ja)や洋画を字幕付きで見ることをおすすめします。

 

また、リスニングで難しい点は、前後の単語の発音がつながることや発音しない音がある点です。例えば、Can I~(私は~できますか?)は キャン アイではなく、CanのnとIの音がつながって『キャナイ』のように聞こえます。

他にも、Did you(ディド ユー → ディッヂュー)、As you(アズ ユー → アジュー)、Let me(レット ミー → レッミー)のようになります。音がつながるだけでなく、発音しない音(I don’t アイ ドン → アイドン)や発音が全く変わってしまうパターン(I want to アイウォントゥー → アイワナ)などもあるので、まずはこういった細かい部分を理解することが重要です。

日本語は1つ1つの単語がはっきりしていますが、英語では上記の例のように発音が複雑なので、そこを理解していないと聞き取るのが困難になります。

繰り返しリスニングをトレーニングしていけばこういったことは徐々に感覚で理解できるようになってきますが、もしリスニングが苦手であればまずは基礎固めとして、上記の内容を理解し耳に慣れさせるためのトレーニングをすると良いでしょう。

教材として、私のおすすめはこの1冊です。

たったの87パターンでこんなに「聞こえる」英語リスニング

CD BOOK『たったの87パターンでこんなに「聞こえる」英語リスニング』(明日香出版社)

この本では日本語にはない英語独特の音の発音を基礎から学ぶことができます。

さらに、音のつながりの他にも、生の英会話を聞き取るためには難しい点が大きく分けて3つあります。

 

①人種や出身国ごとにいろいろな発音がある

これは日本のように移民の少ない国に住んでいるとあまり実感がわきにくいことですが、海外(特に私の生活しているオーストラリアやアメリカ)ではいろいろな人種の人が生活しており、その数だけ様々な発音があります。

 

例えば日本人、韓国人、インド人、フィリピン人、フランス人、ブラジル人の英語はすべて発音に特徴があります。慣れてくると会話をしただけで聞かなくても相手の出身地がわかるほどです。アメリカ英語、イギリス英語などのように英語圏の国でさえも少し発音が違います。 

 

②文法がバラバラ 

英語圏の国では非ネイティブスピーカーの割合が高いので、全員の英語が流暢で正確なわけではありません。例えばヨーロッパ出身の方は母国語の発音が英語に近いこともあり、発音がとても良い人が多いです。一見ネイティブのように感じますが、よく聞いてみると文法は滅茶苦茶だったりします。

 

③スラング(俗語、隠語)が非常に多い

これは日本語にも当てはまりますが、日常生活で家族や友達と喋るときには、文法の教科書的な形式的な言葉ばかりは使いませんよね。英語も同じで、スラングと呼ばれる言葉が多く飛び交います。日本語でたとえると、『マジ』や『ヤバい』などにあたります。

 

以上の3つの点があるので、実用的な英会話を学びたければ、教科書的な英語を勉強すると同時に、上記の3点についてあらかじめ想定し、対策していくことが必要です。

 

海外に住んでいれば自然と身についていきますが、日本で勉強するとするならば、

 

・洋画を英語字幕付きで見る。

・オンライン英会話でいろいろな出身国の先生と会話する(次回詳しく紹介します)。

・スラングについて参考書を見たり、インターネットで勉強する。

 

以上のことをおすすめします。

 

リスニングはとにかく根気と継続が大事です。毎日少しずつ、やや長めのプランでトレーニングしてみてください!

 

********************【今回の便利表現】********************

知っておきたいスラング(略語)例:Eメール編

英語ではいろいろな略語があり、SNSやEメールのやりとりで多用されます。ビジネスの場面や、目上の人にメールで使うのは失礼に当たることもありますが、覚えておいて絶対に損はないので、代表的なものを紹介いたします。

 

Lol  laugh and loud   (笑)、wwwみたいな意味です

Rofl   Rolling on floor laughing  床を笑い転げる=(爆笑)

Ty  Thank you   ありがとう

thx  Thanks ありがとう

dunno   I do not know わかりません、知りません

idc   I don’t care  私は気にしない、構わないよ

omg Oh, my God!  なんてこった、マジかよ

asap as soon as possible なるべく早く

jk  Just Kidding  冗談だよ

lmk  Let me know  私に知らせて

tbh To be honest   正直にいうと ぶっちゃけ

coz , b/c   because  なぜなら

brb   be right back   すぐ戻る

imo   In my opinion  私の意見では

btw  by the way  ところで

atm   at the moment   今のところ

pic  picture 写真

plz   please お願いします

ppl  people  人々

txt  text   メール  

 you   あなた  

 are   ~です  R u ok?(Are you ok?) 大丈夫ですか?

 OK     オッケー

  see  見える  C u later(See you later) またあとでね

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プロフィール

斎藤大介(さいとう・だいすけ)

1985年、群馬県生まれ。高校卒業後、柔道整復師、鍼灸師、あん摩指圧マッサージ師の資格を取得。2010年、ファイテン株式会社に入社し、企業のトレーナーとしてプロ野球選手、プロゴルファー、ビーチバレー、大学駅伝などの選手を担当。2014年に独立し渡豪。ゴルフの名門AnKゴルフアカデミーの専属トレーナーとして活動しながら、2015年8月にJAPANESE SPORTS MASSAGEをオーストラリア・ゴールドコーストに開業。プロゴルファーを中心に、水泳オリンピック選手、野球・ソフトボールオーストラリア代表などのアスリートや一般の方まで幅広く施術している。