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【第1回 】真向法体操を体験してみよう  政治家も行う真向法とは?

真向法協会 小野将広

2016.06.28

マッサージ治療家にもおすすめの養生法

真向法体操を体験してみよう

第1回 政治家も行う真向法とは?


 あん摩マッサージ指圧師をはじめとする施術家は、毎日多くの患者に治療を施す一方で、自分自身の身体をケアする時間がなかなか取れないのではないだろうか。

「真向法体操」は、朝夕2回、3分ずつの時間で行えることから、多忙な人に向いているといえそうだ。真向法体操の基本を、普及団体である公益社団法人真向法協会の小野将広氏による説明と実技を交えながら、3回に分けて紹介する。

 

治療家にも縁のある真向法

 

真向法体操は安倍晋三氏や小泉純一郎氏を始めとする政治家や経済人、文化人にファンが多いといわれる。

「治療関係の方にも真向法の愛好者はいるんですよ」と、小野氏が取り出した協会機関紙のバックナンバーには、近代指圧法の創始者の一人である故・浪越徳治郎氏の写真が掲載されていた。浪越氏も真向法体操の愛好者で、協会の集まりで講演を行ったこともあるという。

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浪越氏の講演が掲載されている『健体康心』昭和57(1982)年11月1日号

 

マッサージ治療家が真向法体操を行うメリットについて、小野氏は次のように語った。

 

「ベッドでの施術で長時間前かがみの姿勢が続くことから、身体の歪みが気になる治療家の方は多いのではないでしょうか。また、施術の効果を長持ちさせるため、患者に真向法体操を勧めている方もいます」

 

なお、治療家が自ら真向法体操を患者に指導するには、協会の開催する講習を受講し、面接試験などを経て指導者として認定を受ける必要がある。

 

真向法体操の由来と効果

 

真向法体操を創始した長井津氏はもともと実業家であった。42歳のときに過労から脳溢血で倒れたのを機に、仏教の礼拝の姿にヒントを得た「お辞儀」の動作を繰り返し行ったところ、健康を取り戻したという。そのとき長井氏が練習した動きを4つの型に集約したのが真向法体操である。

 

小野氏によると、真向法体操の主な効果は次の4つである。

 

1.足腰の筋肉が柔らかくなる

2.股関節などの関節の可動域が広がる

3.背筋が伸びて姿勢が整う

4.1~3の結果、体内の循環(体液、神経など)がよくなる。

 

この連載で第4体操までを順次紹介していくので、最後まで読んでセルフケアに役立てていただきたい。

では実際の真向法体操を見てみよう。小野氏にデモンストレーションをしてもらった。

 

真向法第1体操

 

真向法第1体操の基本姿勢は「楽座(がくざ)」と呼ばれるあぐらに似た座り方である。踵と身体の間は拳1個分くらい。足の裏をできるだけ上に向け、両ひざは床に近づける。上体を真っすぐに立てる。

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静かに息を吐きながら、お辞儀をするように上体を前に傾ける。肘を開くようにし、手の力で無理に上体を引き寄せたり、背中を丸めたりしないようにする。

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このあと、必ず上体を起こして基本の楽座の姿勢に戻る。上体を戻すことによって股関節をより大きく動かすことになり、血行が促進される。また、背中の筋肉が強化され、上述の「3.背筋が伸びて姿勢が整う」効果が得られる。ここまでの動きを1回として、10回繰り返して1セットとする。

 

身体が硬く、楽座の姿勢をとれない人は、写真のように足を前後に交差させた姿勢から前屈して、殿部の筋肉を伸ばす練習を行うとよい。

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このような準備体操を「補導体操」といい、多くの種類があるが、それらはすべて4つの基本動作を正しく行うため補助的に行うものと位置づけられている。

 

小野氏は「真向法体操は一見簡単ですが、自己流で始めたものの思うような効果が得られなかったり、かえって身体を痛めたりする人がいます」と注意を促し、協会で定期的に開催している初心者講習会や、協会の認定を受けた教室に参加することを勧めている。

真向法協会のホームページ(http://www.makkoho.or.jp/)で、講習会の日程や全国の教室の連絡先を調べることができる。

 

次回は真向法第2、第3体操のデモンストレーションと、自己流で真向法体操に取り組む人が陥りがちな注意点について解説する。