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米国発! ティナ・アレン式小児マッサージ 第1回 成人と小児のマッサージはどう違う?

ティナ・アレン

2015.02.28

1回 成人と小児のマッサージセラピーはどう違う?

ティナ・アレン


幼児や子供にマッサージやタッチセラピーを行う場合、「小さいから軽く圧迫する」「質問は親に尋ねる」などが主な違いだと多くの施術者は単純に考えています。これらはとても重要な点ですが、子供と成人のマッサージセラピーでは他にも違いがあります。

成人クライアントのためのマッサージセラピー

医療の専門家として、我々はクライアント固有のニーズと適応症に合わせたマッサージセラピーを考えます。成人クライアントに関しては、子供より強く圧迫する技術を利用できます。典型的な成人は、小児と比較して、より発達した筋肉と軟部組織を持っており、自分の身体を長年鍛えています。

医療的なマッサージから、スパセラピー、マニュピレーションに至るまで、成人を施術する場合は、さまざまな技術を使うことができます。セラピストは、クライアントの好みにより、強く圧迫することができ、可動域は小児より大きく動かせます。

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小児マッサージ

医療従事者は、健康管理や病院環境における子供を記述する際、小児という用語をよく使います。小児という用語は「包括的」な用語で、新生児から退院時の年齢(たいてい18歳)までの施設患者全員に適用するという人もいます。小児は、病院環境などの医療における子供と単純に定義されますが、発達している子供を指すともいえるでしょう。

 

子供には、成人とは異なる身体的、感情的、発達上のニーズがあり、小児マッサージは、小児期のこれら個々の問題を対象にします。一部の施術者は、マッサージを医療の適応症治療に用いるものと考えています。しかし、小児マッサージは、総合的医療に関連した治療的介入の補助や予防法としても用いられるのです。

 

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子供では、すべての治療を個人ごとのアプローチに適応させます。子供は急激に成長し、大きな身体的変化を経験している真っ最中です。子供の皮膚はより薄く、より壊れやすく、感覚受容器も小さいです。骨格組織はまだ硬化しておらず、特定の部位は結合していません。神経学的に、子供は何十億もの神経接続を作る能力を持って生まれますが、生まれたときからすべて形成されているわけではありません。これらの点は、実践で施術を行う人たちにとって重要です。

 

治療計画では、子供のサイズを考えるだけでなく、発達上の問題と年齢に合わせた言葉も使い、信頼と対人関係を構築します。他のクライアントと同様に、インフォームド・コンセントを行います。特に子供では、「はい」や「いいえ」で簡単に答えられる質問をします。

 

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一部の医療従事者は、特別な医療ニーズを持つ子供の治療法として、小児マッサージを適用するにすぎないと思っています。小児マッサージセラピーは、医療的状況により、治療計画で素晴らしい役割を果たせます。しかし、成人と同じく、子供も一般的健康のためにマッサージセラピーを受けています。そうです、この若いクライアントには不安、ストレス、不眠症も問題なのです。

 

すべてのクライアントで考える問題

マッサージセッションを開始する前にインフォームド・コンセントを得ることで、敬意を示し、タッチセラピーの利点を理解してもらえます。手技をクライアントが抱える医療ニーズと好みに適応させることで、信頼とコミュニケーションをもたらします。快適な姿勢になってもらい、上品なカバーかけをすることで、すべてのクライアントに治療効果の高いセッションを行えるでしょう。

 

 

プロフィール

ティナ・アレン 国際リドルキッズ協会代表。メイヨークリニック、UCLAマテルこども病院をはじめとした医療機関にて、医師、看護師、保健師、助産師たちと、小児マッサージプログラムを開発。2010年より来日し、小児マッサージの指導者を養成する。世界各国の病院や児童養護施設においてボランティア活動を行い、その功績は数々のメディアに広く称えられている。世界マッサージ会議などでも基調講演を務め、国際マッサージセラピストオブザイヤー、国際健康人道支援団体としても表彰される。全米テレビ番組NBCなどでも、その活躍が取り上げられている人気講師。

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